5月28日(水) 2年生道徳授業「初心」
2年生の道徳授業では、「初心」という元柔道日本代表でシドニーオリンピック金メダリストである井上康生さんのお話を通して、希望と勇気、克己と強い意志を持つことの大切さについて話し合いました。
大学生まで勝ち続けていた井上さん。しかし、ある大会で初戦敗退を味わうなど、勝てない時期が続きます。そんな中、突然届いた母の訃報。ただただ泣き崩れるしかなかったそうです。しかし、葬儀の後に父から渡された母からの手紙のある一行が目に留まります。
「——すべて初心に返って頑張ってください。」
「初心」というこの言葉が井上さんの気持ちを大きく変えます。「純粋に柔道が好きで、ただ強くなりたいから、世界一になりたいから柔道を続けてきたのではないか。」と初心に返った井上さんは、その後の世界選手権、そして、シドニーオリンピックで見事に金メダルを獲得しました。
授業の終末では、「目標に向かって進むうえでどんなことを大切にしていきたいと思うか」について自分の考えをまとめました。今回の資料のタイトルでもある「『初心』に戻る」という声も上がった中で、すかさず「なんで初心に戻るといいのですか。」「なんでそこに戻ったらいいのでしょう。」という教師からの問い返しがありました。初心を忘れずに、目標に突き進む意義について、学びを深める1時間となりました。