1.学校日記

6月12日(木) 1年生道徳「席を譲ったけれど」

 1年生の道徳では、「席を譲ったけれど」という資料を通して、思いやりをもって接することについて考えました。ある中学生の新聞への投稿をもとにした本資料。バスの中で「どうぞ。」と高齢男性に席を譲ろうとした中学生。しかし、相手から浴びせられたのは「ふざけんな!」の罵声…。授業ではまず、席を譲った中学生の行動に点数をつけるとしたら何点をつけるかについて考えました。100点をつける生徒もいれば、90点台や中には80点をつける生徒もいました。そして、お互いになぜその点数をつけたのかを聞き合います。「席を譲って親切にしているんだから100点じゃない?」「相手の様子や気持ちをもう少し考えるべきだったんじゃないかな。」「相手を怒らせちゃったからなあ。」「初めから席を空けておけばよかった。」「でもそうしたら他の人が座っちゃうよ。」互いのやり取りを通して、本当の思いやりは一方向だけでは成り立たないこと、思いやる相手のことをよく考えること、思いやりを受ける側の感謝の気持ちも大切であることに生徒は気づいていきました。そのうえで、誰もが快適に生活するためにはどうしたらよいかを話し合いました。授業の最後には、先生から「”ありがとう”という言葉はしてもらった思いやりに対する思いやりだと思います。相手のことをじっくり考えて行動するとともに、”ありがとう”と表現することも大切にしていってほしいです。」という言葉がありました。本当の思いやりについて一人一人が考えを深めた1時間でした。
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