7月10日(木) 1年生道徳授業「魚の涙」
1年生の道徳授業では、「さかなのなみだ」という魚類学者、タレント、イラストレーター、東京海洋大学客員教授であるさかなクンの著書を通して、いじめのない集団について考えました。自分が中学生のときに、友人や先輩が無視される状況を目の当たりにした筆者・さかなクンは、さかなの世界にも同じようにいじめがあると綴っています。例えば、メジナは狭い水槽に入れると、必ず1匹を仲間外れにして攻撃してしまうそうです。広い海ではこんなことは起きません。これは、学級や学校といった狭い人間関係の中で起きてしまういじめや差別の本質を表しています。狭さは、空間的なものだけでなく、価値観や個性の自由さえも見えなくしてしまいます。また、仲間はずれにされた子と一緒につりをするなど、その子を孤立させないことや、好きなことに夢中になるといやなことを忘れられることを語っています。
「広い空の下、広い海へ出てみましょう」
授業では、資料の中に出てくるさかなクンの言葉に込められた想いについて、各班でじっくり話し合いました。狭い人間関係や自分の間違った価値観にとらわれず、もっと広い世界や考え方に目を向けてみる―――。今日の道徳で考えたことや感じたことを、一人一人がこれからも大切にしてほしいと思います。

